2005年3月16日水曜日

またして「イナカモン」が国の重要政策を引っかき回している!



外交問題は、戦争するしないの判断も含めて、国家として一番重大な命がけの判断だ。地方自治体が云々する問題じゃない。今回の島根県議会の「竹島の日」条例制定は、はっきり言ってイナカモンの越権行為だな。

竹島帰属問題の正統性についていっているのではない(もっとも人類の歴史上、領土というのは常に実力で占拠した者のもんだ。日本だってそれでやって来たわけだから、はっきり言って大日本帝国のやり方を忠実に継承した李承晩の勝ちってわけだが、それはこの際議論しない)。重要なことは、誰がこの問題をハンドルするかという問題なのである。これは「国」が判断することだろう。地方交付税で食っている島根県がしゃしゃり出る問題じゃない。

思い出すのは、アルゼンティンのフォークランド紛争のこと。フォークランド(マルビーナス)はアルゼンチンの固有の領土だと、アルゼンチン政府は主張してきたが、紛争の直前、いきり立った国民感情に便乗して「マルビーナスに義勇軍を派遣しよう!」と呼びかけた新聞社(プレンサ紙)をアルゼンチン政府は発刊停止処分にしたのである。理由は「国の交戦権発動の権利は政府にしかない」というもの。アルゼンチンのウヨク軍事政権ですら、ちゃんと常識をわきまえていたのである。今後、島根県がこの「条例の精神」に基づいて地元の勇ましい消防団を竹島に上陸させればどうなるのか。日韓戦争である。

日本の基本的な国益に重大な影響を与えることが、一介の地方自治体の決定で左右されることがあってはならない。それでは関東軍と変わらない。

何とか家族の会の行動とその影響力についても同じことが言える。


イナカモン利権集団のごり押しについてはここ(↓)で勉強しよう。

カテゴリー「農業問題」


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